ブッ壊れた優等生

長かった梵天とのお付き合いも残すところあと三日になりました!

大抵の場合なんでもだけど、最後には「これで終わりか・・・」って具合に、

例えどんなに嫌でも少しばかりの名残惜しさがあるものですが、

大袈裟に書くと正直オレはすでにせいせいしていて、

「これでようやくこの呪いから解放されるよ!」って、

もうすでに気持ちが晴れ晴れしています!

この晴れやかな気持ち、清々しい気持ち、解放感、

「梵天ってこの得体の知れない呪い」から解き放たれるこの感じこそが、

実は「厄を祓うって漠然としたモノの正体」なのかも知れなくて、

そう思うと「半ば強制的」に集まっていた「あの無駄な時間」にも、

多かれ少なかれ「意味」はあった訳で、

残念ながらオレの青春はまだまだ死ぬまで続きそうですが、

「これが最後の青春だ!」って感じにすっかり大人になる事を受け入れている人も中にはいるのかもだけど、

いづれにせよ、あと少しで梵天は終わってしまいますが、

深く考えると良い事なんか一つもないから、

どうせなら最後までバカのふりして梵天しようねって気分です!

どうせみんなそれぞれの人生に戻ったらまた自分の居場所で精一杯生きなきゃなんだから、

ほんの少しだけ無理して浮世して「不良」に戻って無理して大笑いしようね!

根が優良でどうしても「不良」になれなくても「ブッ壊れた優等生」なら上出来だよ!


そんな訳で前置きばかり長くなりましたが先週の土曜日は梵天唄の練習会でした!

「各自過去の梵天唄音源で練習するように!」って具合で、

ここまで完全に自主性に任せていましたのでなんとこの日が初の全体練習でした!

驚くなかれ本番一週間前ですよ!

「今から練習すんの?」って今更感半端ない感じですがやる時はやるのが不良の良い所で、

とは言えメインボーカルのロックスターが到着するまではみんな疑心暗鬼だったようで不安を口にしていましたが、

パッパラー!!

オレが歌えば1発でいい感じに仕上がってしまってキヨちゃんも一安心のこの笑顔です!

ここに来てロックスターがロックスターたる所以を見せられたのでオレも良かったです!


この間、角間川の梵天唄を聞いた時に「気合が入ってていいなー」と感動したけど、

笑いと感動はオレの専売特許なので負けてられないね!

歴代いろんな梵天頭がいたでしょうがオレほど最新型の過激派は珍しいはずなので、

せっかくオレが梵天頭なのでめっちゃめちゃロックに歌ってやろうと思っています!


それから写真の3人、法螺貝のけんちゃんと中島と慎吾くんの仕上がりも本当に素晴らしく、

オレが見た過去二年の法螺貝吹きを圧倒するロングトーンで士気が上がります!

これだけ法螺貝を吹きこなすのはロック界でも清志郎以来なのでまさにロック梵天です!




そうそう、この日は梵天奉納後に行う餅まき用のお菓子を慎吾くんが仕入れてきてくれて、

ご覧のとおり早速盗み食いする始末です!(主犯はノブちゃんね!)

でもこれもヤンキースタイルだよね!このくらいのノリが祭りには必要だよ!

それから実は写真はないんだけど、

ノブちゃんとスイチンとキヨちゃんで日中梵天を奉納する神社の除雪をしてくれたらしく、

なのでお腹ペコペコなのは仕方ないのです!

こういう「写真にはうつらない美しさ」こそがリンダリンダの精神だよね!


その後はこちらも今になっての梵天の補強!

芯入れ式の時にグラグラしてるのが気になっていたので入念に補強しました!

魚の三枚おろしで鍛えた慎吾くんの華麗な手捌きでガンガン縫いましたが残念ながらこの日はここでタイムアップ!

いよいよ本当に追い込まれたので平日再度集まる事になりました!無念!


そんな訳でこれが最後の悪あがきだね!

悪天候予想の巡行に耐えれるようにバキバキに固定していきます!

だいぶ悪い天気予報だったので見た目より頑丈さを重視!

最終局面はキヨちゃん、けんちゃん、真也の職人組が大活躍!

けんちゃんはアソコに頭から入って大喜びです!

てな訳でこれでバッチリオッケー!これこそ藤木のサクラダファミリアだよ!

結果、最後まで綺麗に納得いくまでは仕上げられなかったけど、

でも作り込み過ぎずにこの未完成のままの方がイケてるね!

巡行〜奉納までの過程でどれだけ壊れかけになれるかが勝負だね!

ナウシカの巨人兵があんなに儚いのも腐りかけだからで、

あの儚さみたいなものがオレは好きだよ!


あ、そうだ!最後の最後にもう1人の梵天唄のメインボーカルも到着して、

この間の全体練習会に参加できなかったヒサッさんを交えて最後の梵天唄練習です!

ところがさすがのヒサッさんです!

練習どころか1回キスミーしただけでバッチリ決めてくれたのでなんの問題も無しでした!

これが藤木のヒムロック!当日は髪を逆立てアイシャドウを塗って登場するはずです!


それからここに気づいていた人は偉い!

先ほどからマーくんの腰にぶら下がる謎のイケてるヘルメットが気になりませんか?

せっかくなので拡大して見てみましょう!

なんだろうね?なんなんだろうね?

正解は・・・、

やったー!これぞ藤木のロックスターだね!もうなんでもありかよ!

イカれてる!危印良品だよ!

何はともあれ無病息災、安全第一ですからね!

危険人物、危ない人だからこそヘルメットを被らなきゃな訳で、

当日オレとマーくんはこんなに素敵なヘルメットを装着して藤木に愛と笑いをお届けしますのでお楽しみにです!

自分の頭上も守れないようじゃあ家族や大切な何かを守れるはずがないのでオレはこれでやっちゃうよ!真似したい人は急いでヘルメット買いに行ってよね!


ちなみに真也はこんなねじり鉢巻姿で登場するらしいのでみんなも色々やったらいいよ!

光GENJIかーい!んで笑顔かーい!



てな訳でついに明日が最終準備日でトラックの準備やら何やらで朝から忙しいみたいです!

(オレは行けないけどよろしく頼みます)

オレの性格からして明日ブログを書くとはとても思えないのでこれで準備ブログは終了ね!

次書くのは厄祓いを終えた綺麗なオレなので藤木のロック梵天はこれで解散です!

人によってはせいせいするより名残惜しいかもだけど、でもまあ泣かないでね!

たかが梵天だよ?そんなに良い思い出もなんでもないよ!


ちなみにご覧のとおりでツマミはすでにイジけてしまっていて哀愁を出していました!

どこからどう見てもツマミが一番楽しそうだったのでツマミの梵天ロスは凄まじい事でしょう!

ありがとう、さようなら、またどこかで会いましょう!

ハロー、グッバイ、ファックユー!でも前方の光!


僕たちは健康純情不良少年だった!

僕たちは健康純情不良少年だった!

僕たちは健康純情不良少年だった

この物語は藤木小学校昭和55年会が42歳厄払い梵天を奉納するまでの軌跡を描いた物語である。